2018年01月27日

金沢文庫特別講演会「運慶様式の形成」

本日は文化庁の奥建夫氏を講師に招き、「運慶様式の形成」というタイトルで講演会で行われた。一口に運慶様式と言っても、まだまだ最新研究によって変わっていく可能性はある。当初は運慶作が確定している円成寺の大日如来像と興福寺北円堂の弥勒如来坐像から運慶様式が考えられていたが、その後、願成就院の阿弥陀如来坐像や浄楽寺の阿弥陀三尊像など東国の運慶作品が確認されることで、運慶様式の見直しもなされた。

講演会では衣の襞や、顔付き、体形などから様式が論じられていることが理解できた。結論としては、運慶工房としての基本フォーマットがありながらも、都と東国ではスタイルを使い分けいるらしいこと、願主の注文に応じてカスタマイズが行われていることが上げられた。一口に慶派と言っても、康慶の弟子の同世代の宗慶、運慶の弟子の実慶、運慶の晩年を継承している肥後定慶など作風の大きな違いがあることも分かった。今後、慶派の作品を見る時には注意して観察してみようと思う。
posted by asami3 at 23:18| Comment(0) | 仏教行事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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